よいにまかせて アルコールだ。アルコールの所為だ。 そう呟きながら階段を下りる。地下牢への苔むした階段はおなじみだ、 意識に反しておぼつかない足取りを楽しみながら。 いつもの扉。 右手にぶらぶらと下げたギルビーズジンを見て、先生がどんな顔をするかなんて もちろん想像がつく。 先生。 せんせえええええい。 扉が開く。 仏頂面で、いつもよりは少し力の抜けたローブで、 先生は就寝時間後に、酒瓶を抱えて訪れたわたしをあの冷たい瞳で見降ろす。 わたしは嬉しくなって、大好きな人に会えた嬉しさで、先生を抱き締める。 先生はそれを、拒みはしない。 泣き笑い。 ドアのきしむ音。 先生。 泣き笑い。 思っていた通りの表情でドアを開けた先生に、私は計画通りの、 かなしくて嬉しい笑顔を浮かべる。 ---------------------------------------------------------------------------------- 実によっぱらっている。 よっぱらったままの更新。 こうかいなんてしない。 ゆで